Archive for October 2005

31 October

面白○○

言いたいことは端的に一言だ。

「おもしろ○○」と名づけられたものはほぼ間違いなく面白くない。

こんな田舎で何にもないけど、何か面白いものを見つけてみようよ。
そんな「おもしろスポット」を紹介する「××村おもしろマップ」。
絶対、パッとしない。

「おもしろ○○」とつけざるを得ない時点でかなり危険な状態なのだ。
それを、「おもしろ○○」とつけてしまうそのどうしようもないセンスが加速させる。

そもそも、面白いものに「おもしろ○○」とつける必要ないのだ。

「おもしろ漫才」「おもしろ映画」・・・明らかにつまらないものが無理している感が出てしまう。

たとえ、本当に面白くても「おもしろ○○」なんてつけてはいけない。
かえってつまらない印象を与えてしまう。

「おもしろ遊園地」なんて、タブーである。
遊園地だけに寂寥感さえ漂う。
しかし、それだけではないのだ。

昔、神戸の六甲アイランドにウォーターアミューズメントパークAOIA(アオイア)というのがあった。
そのCMは、ダチョウ倶楽部が「アオイア来いあ、おもろいあ、神戸のおもしろ遊園地」と叫ぶものだった。

決して面白くないわけではなかった。
91年開園で、先進的なウォーターテーマパークだった。
(オープン当初は「アオイア来いあ、おもろいあ、神戸の出来たて遊園地」だった)

しかし、その後、たった4年でAOIAはなくなった。
阪神大震災で壊滅的打撃を受け、復活することがなかったのだ。

どうかお願いだから「おもしろ○○」なんて名づけないでほしい。
いつか神の怒りに触れること請け合いである。

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30 October

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ 文春新書

Amazonのヘビーユーザーになって3年。
アカウントをチェックしたら都合300点ほどの買い物をしてきた実績に驚く今日この頃。

じゃ、ブックレビューくらいはしてみようか。

アマゾンのアフィリエイトで小銭を稼げるくらいまでになればたいしたものであるが、それほど立派ではない。

まずは最近読み終えた本から。
「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ
「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ
文春新書
谷岡 一郎 (著)

2年ほど前にアマゾンのお勧めで衝動買いして以来積み上げてあったが、やっと最近読み終えた本。

世の理屈っぽい人たちはみなそうだと思うが、新聞の大見出し(ヘッドライン)を見てから記事の内容を読んでみると、いささかの違和感を感じることは少なくない。

この大見出しはこの内容を正しく表現してないぞ、と。

そんな人にぴったりの本である。
筆者の快刀乱麻ぶりにはきっとすっきりすると思う。

この本は新聞などマスコミが社会調査の内容をどう報道しているかをキーにして、社会調査におけるデータの読み取り方について考察する。
事例を挙げながらデータの読み方を示し、マスコミおよびお役所がデータから導き出す結論の脆弱さ(あるいは強引さ・いい加減さ)を暴いてみせる。

世の中には新聞に書いてあると「あぁ、そうなんだ」と鵜呑みにしてしまう人が多い。
いや、新聞どころかその辺のいい加減なおっさんが言ったことでも鵜呑みにしてまったく信用してしまう人も少なくない。
本来はそういった人に読ませたいが、たぶん絶対読まないし、読んでも絶対に面白くないだろうな、という本である。

何でも疑ってかかれとは言わない。しかし、どんなことでも論理的整合性が取れているかどうかの検証くらいはすべきである。・・・そんなメッセージを感じる本だ。

どんなことでも「へぇ、そうなんだ」で鵜呑みにできず、まずはその情報の真偽がとても気になる自分は、「へそ曲がり」とか「人を信じる心を持たない哀れな奴」くらいの評価を受けたりするが、この本を読んでとてもさわやか(かなり理屈っぽい本なのに(笑))な読後感を得た。

世の人が全てこの本に示された程度の見識を持つようになってくれれば自民党大勝などなかっただろうにと思う今日この頃。
そんな世の中、たぶん住みにくいとは思うが。

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29 October

冬のグリーティング切手

早いものでもうクリスマスの話題である。

民営化云々で騒がれている郵政公社は公社化されて以来、商魂たくましく色々な商売に手を染めているが、本業の切手でも発行回・コラボ案件等が増えているようだ。

ところで、飲み友達の一人であり、これまでも「かもめーる」「さくらめーる」はじめ、慶事用切手などのデザインを手がけている画家・小出真己氏の切手が10月21日に出た。
冬のグリーティング切手である。

どうやら「クリスマス切手」では宗教色が強いとのことで名前を改めたようで、この辺がまだお役所仕事のお堅いところだ。
政府連立政権の一翼を担う宗教色の強い政党からの横槍だろうかとも勘ぐってみたりして。

一応画像も拝借してみた。
80円切手のシート<花>
50円切手のシート<雪>
友人の画家・小出真己氏の書いた切手はこのうちサンタと雪だるまの切手である。
お得意のサンタ画雪だるまもたぶん得意

興味があればぜひお買い求めを。
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28 October

思い出の経堂

海の向こうもあっさり4連勝でおしまい。
野球ネタとはしばらくお別れ。
たぶん、アジアシリーズまでの間だけど(汗)

さて、今日の話題。

「あのころのおじいちゃん・おばあちゃんの家はどうなっているんだろう。」

私の敬愛する先輩の一人であるひろともさんのブログを見てインスパイアされた。

あのころのあの場所に立ってみたい。
休みの日にはそんな散策もいいかな、と思った。

伯父の家にいる母方の祖母にはもう数年会っていない。もうすっかりぼけてしまって、数分前に話したことも忘れてしまうという。

後はもう、父方の祖父母も母方の祖父もみんな亡くなってしまった。

先日成田エクスプレスに乗ったときに通った北千住は母方の実家だ。むしろ京成の千住大橋のほうが最寄ではあるが。
そのとき、できれば寄り道をして、あの家がどうなっているのか見て来たいなぁ、と思ったものだ。

そこでふと思い出した。
去年、経堂になら行っている。

経堂は父方の祖父母が長く住んだ場所だ。
自分が生まれる前から小学校高学年になるまで住んでいた。
末っ子の叔父も結婚するまでそこに一緒に住んでいて、遊びに行くとその叔父のウッドベースが部屋の片隅に置いてあったのを覚えている。
その家も祖父母が引越した後、取り壊されたという。

何年かに一度ノスタルジックな気持ちになり、経堂に降り立ったことがある。
中学生・高校生のとき、予備校時代。
定期券で途中下車して、ふらふらと家の跡地を見に行ったものだ。

当時の経堂駅は地上に4本ホームがある地下駅で、ホームに出るにはいったん地下に降りなければならなかった。
以前経堂に降りたときも、改装はしていたものの構造は同じだった。

いまや高架複々線工事が進み、まったく違う駅のようになってしまった。
経堂駅

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27 October

日本シリーズ第4戦

日本シリーズはあっさりと終わった。

結局いいとこなしでタイガースは敗れた。

今日の試合が第1戦くらいに来ていれば日本シリーズももうちょっと面白くなっただろうに。

今日も初めから勝てると思えない試合運び。
拙攻が目立ち、ことごとくチャンスがつぶれた。
シーツのバントとその失敗、矢野のバント失敗。
選手に必要以上にプレッシャーがかかっていたことが見て取れた。
まず一勝、その一勝への焦り。

一方でロッテの力の抜け具合。
怖いバッターというより、ラッキーボーイがノリにノッて打ちまくるのが怖い。
シーズン中の今江はなんてことのないバッターであった。
それが毎日スポーツ紙上でほめられるたびにどんどんノッて来た。

それが結果に表れたんじゃなかろうか。

正直、「負けた!」という印象より、あれ、どうしちゃったのよ、という感じに始まり、あれよあれよと4連敗。
そしてシリーズは終わった。

いま、不思議なほど負けたことに怒りを覚えない。
タイガースに対して腹が立たない。
なんだろう、この不思議な感覚は。


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