Complete text -- "若者言葉の基礎知識"

02 February

若者言葉の基礎知識

連日似たような話で恐縮だが、若者言葉を理解するためには、以下の5語を駆使してすべての感情と感動を表現しなければならないことがわかった。
さらに言うならば、そのたった5語で、すべてを伝えなくてはならないし、すべての感情の機微を理解し、かつ受け止めなければならない。

すべての気持ちを表すのに5語だけ、というのはかなり困難が伴う作業である。おそらく、世界中のどの言語を見ても5語というのは考えられないのではないか。

以下にその5語を示す。

・主となる3語

「やばい」

「ありえない」

「ビミョー」

・補足的に使われる2語

「しんじらんない」

「普通に」

これら5語の強調接頭辞として「マジ」があるため、5×2で10パターンの感情表現が可能だということになる。

が、これらの言葉には「快(良)」・「不快(悪)」の区別がない。
たとえば、「このシメサバ、マジやばいんですけど」といった用法の場合、そのシメサバが「ものすごく旨い」のか、「腐敗してとても不味い」のか全く区別がつかない。
また、「この納豆カレーって、普通に食えますよね」と言われた場合、「不味いが食品なので体には害がない」と言っているように聞こえるが、実は若者言葉では「予想よりもおいしい」の意味に使うこともある。

これはたいへん危険である。
喜んでいるかと思ったら不快だったりするのである。
合意の上だったはずなのにセクハラだと訴えられたみたいなものである。
オヤジはその辺の機微に鈍感だからこそ、セクハラで訴えられやすい生き物なのに違いない。

ともあれ、GoodとBadの2パターンがあると考えれば、数はまた倍に増え、なんとか20パターンの感情を表現できることになる。
しかし、どう考えても感情が20パターンしかないとは考えられないのだが、そこを乗り越えてこそ若者なのに違いない。と思う。たぶん。

かくも若者言葉は難しいのである。
大人の皆さん、気をつけなはれや。


00:00:00 | victor | | TrackBacks
Comments

ハシモ wrote:

現役NHKアナウンサーも、同じ苦悩を切々と
そして朗々と歌い上げてました。

http://jp.youtube.co/watch?...

youtubeからの転載、ご容赦下さい。
テレビ『世界一受けたい授業』の中で言語学者の金田一先生が「若者言葉のような言葉の省略・曲解を通して言語は進化する」と言ってましたが、いらんがなこんな進化。

でもいくら不快に思ってもDAIGOみたいのがあの調子で言葉を垂れ流すから、もう若者言葉は市民権をとっくに得てしまいましたね。しかも「ズームイン朝」とかでご丁寧に若者言葉特集とかやって解説してくれるので伝播も速い。

まずはオヤジが人柱となって、若者に不用意な事を言って地雷を踏み、その判例から用法を探って行くのが現状でしょうか。
オヤジに敬礼。
02/02/09 12:18:44

ハシモ wrote:

すみません、失敗しました。
http://jp.youtube.com/watch...

ご覧になれますでしょうか。
02/02/09 12:20:54

ロレックスス wrote:

ブランドコピ
04/10/19 06:58:35
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