Archive for November 2006

30 November

小当たり再び

ちょっとうれしいことがあったので書いてみる。

今、セブンイレブンでは
「現金5,000円がその場で当たる!『ご愛顧感謝フェア』開催中♪」
である。

セブンイレブンはこれまでも何度となくこういったキャンペーンを行ってきた。
一定額以上の買い物をするとくじが引け、店内の商品が当たる。
当初はセブンイレブンにちなんで711円だったと記憶しているが、やはりややこしいのだろう、このところはずっと「700円以上の購入者」を対象としている。

700円分購入する客は、客単価を考えるとコンビニにしては結構大きな買い物をする客であるといえるだろう。
現に自分もセブンイレブンのヘビーユーザーだが、なかなか700円の買い物はしない。
普段の朝食の他、雑誌等を買うときは別であるが、せいぜい500円がいいところである。

しかし、こういったキャンペーンが大好きな自分は、ついつい乗せられて700円以上買ってしまったりする。
いつもの買い物にプラスして、ちょっとしたチョコレートなんか買ってみたりして。

で、今回のキャンペーンも、開始初日から何度となくくじを引くチャンスに恵まれた。

11月23日、朝食を買うついでに寄ったセブンイレブンでいきなり伊藤ハムのビーフジャーキーが当たり。
400円強の商品だから、結構大物である。

翌日、24日はセブン-イレブンのオリジナル商品、オハヨーおいしい苺のむヨーグルト200mlが当たり。
チルドカップの苺ミルクで100円そこそこの商品だが、連日の小当たりにちょっとうれしくなる。

週明け27日の月曜日はいつもと違うセブンイレブンへ。
700円以上の購入にもかかわらずくじを引かせてもらえなかった。
先日オープンしたばかりの新店で、バイトのお兄ちゃんも不慣れでまだつたない動きだし、朝の忙しい時間だったのもあって、改めてひかせてくれとは言わずに店を出た。

その日の会社帰り、すっかり遅くなってしまったので弁当でも買って帰ろうと同じ店によったら初めてのはずれ。

実は、今回のキャンペーンはこれまでと異なる点がある。
いつもだったらはずれ券を集めてダブルチャンスの応募ができたのに、今回ははずれははずれ、単なる「残念でした」の表示のみである。
セブンイレブンの制服を着ている人が頭を下げているデザインの味気ない券面である。

ところで、もうひとつ異質な点がある。
それは、特賞は5000円の現金が当たるということだ。


で、29日の朝、それはやってきた。
いつものように出社前に朝食を購入しようとセブンイレブンに立ち寄って、何気なく買い物をしてから会社においてあるボトルガムが切れているのを思い出して、ガムを追加。
これで700円オーバーである。

店員のお兄ちゃんにくじを引くように言われ、くじ引きの箱に手を伸ばす。

こういうときに、券と券が密着している、いかにも束になっていますという塊には手を伸ばさないほうが得策である。
必ずしもそうとは言い切れないものの、はずれ券の塊であることが多いからだ。

いくつかの券の塊の間に一枚、飛び出している券を発見。
何気なくそれを取って、シールをはがした。

出てきたのはショッキングピンク地に黄色の文字で
「現金5000円」
の表示。

レジのお兄ちゃんが、おもわず「うわっ」と声を上げる。
「現金、5000円です、おめでとうございます」といわれてやっと理解した。
「うわ、すごいね、当たっちゃったよ」とは言ったものの、どうリアクションしていいかよくわからない複雑な状況である。

レジのお兄ちゃんはてきぱきと、でもうれしそうに、意外と慣れた風でレジの下から「賞金」と書いたのし袋を取り出し、レジから5000円札を一枚取ると、その袋の中に入れた。

「じゃ、こちらです、おめでとうございまーす」と渡されたのし袋の表面下方には小さなセブンイレブンのマーク。
「朝からラッキーっすね」と思わず営業用のコンビニ敬語も忘れて他人事ながらうれしそうに微笑むお兄ちゃん。
「いやいや、ほんと、朝のめざましテレビの占いでさそり座が一位だったしね」等と思わず中途半端な返事をしつつ受け取る。

ただならぬ様子に、隣のレジからやはりアルバイトらしきお姉ちゃんがのぞきこみに来る。
「出たよ!」と一言店員のお兄ちゃん。
「うわー、そうなんだ!」とちょっと興奮気味にお姉ちゃん。

その瞬間のそのセブンイレブン店内は、なんだか違う空気を感じた。
自分が何か特別な、何かのVIP扱いでもされているような気分で、お客さんからも店員さんからも見送られているような、でもなんだか遠巻きに見つめられているような、そんな視線をまとわりつかせつつ店を後にしたのであった。

会社へ向かう車の中でも、あまりあっさり特賞をあててしまったせいか、なんとなく信じられない気持ちで、何度か封筒を眺めて、中身の5000円札も何度となく取り出したりした。

レジからそのまま取り出した5000円札は、賞金とはいえしわくちゃで、相変わらず樋口一葉は怖い顔だった。

<追記>
2匹目のどじょうに期待しながら30日の朝、また別のセブンイレブンに立ち寄ると、「くじの配布は終了しました」との張り紙が。
がっかり。

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27 November

手作りキムチ

3年ぶりにキムチを漬けた。

10年ほど前、韓国に行ったときにキムチの作り方を習ってきて以来、ほぼ毎年のようにキムチを漬けてきた。
ここ3年は野菜の高騰と体調不良などが重なってしばらくご無沙汰していたところだった。

キムチを作るきっかけは、やはり白菜が安いことが第一。
特にここ最近はニュースで「白菜の豊作で農家が廃棄処分にした」などと話題になるほどである。
あとはそこそこ体調が良く元気で、暇であること。

先週の土曜、駅前の八百屋で白菜2株150円を発見し、ちょうど予定もなく暇だったのでキムチの漬け込みをはじめることにしたのだった。

白菜をぶら下げて帰宅すると、早速3年ぶりに床下からキムチ用の道具を取り出す。
樹脂製密閉容器の漬物樽、直径50cmほどのボウル型樹脂製密閉容器、それとほぼ同じ大きさのステンレスのボウル。
愛用のゴム手袋は唐辛子で染まって真っ赤になっている。

まずは白菜の塩漬け。
白菜の底の部分から十字に切り込みを入れ、手で割る。
包丁で切ると葉がばらばらになってしまうからである。

4つに割ったところで塩漬けにするのだが、直接塩を振るのではなく、10%くらいの濃度の塩水に漬けるのが自分流。
これだと簡単にムラなく漬かる。
2株の白菜の一枚一枚の葉の間まで十分に塩水をいきわたらせてしんなりさせ、ひたひたの塩水に漬け込んで一晩置く。

さて、いよいよ唐辛子を使って漬け込むのだが、翌日日曜日はいまいち気力がわかなかったのでそのままもう一晩おきっぱなし。
あまり気温が高いとこの時点で酸味が出て普通に漬物になり始めてしまうところだが、涼しいので助かった。

月曜日になって白菜を塩水から揚げ、しっかり水気を絞る。
強く絞るのではなく、ざるにあげてしばらく置く。

その間に薬味というか、キムチの素の仕込みにかかる。
いつもは大根の千切りに唐辛子、調味料、にんにく・しょうが・ネギなどを加え、野菜の水分だけて作る。
が、今回はダシに唐辛子を入れて作ることにした。
少々の片栗粉を入れてとろみをつけ、唐辛子を少し糊状にすることで白菜にからみやすくする。

ダシは手抜きでインスタントの昆布ダシ。
やや濃い目にとって、いったん沸騰させる。
そこへ、すりおろした梨、イカの塩辛のぶつ切りをいれる。
イカの塩辛はここで入れて臭みを取るのが自分の好み。
冷蔵庫にブドウもあったのでこれも少しすって入れてみた。

最後に水溶き片栗粉でほんのりとろみをつけたら、そのまま冷まし、冷めたところで唐辛子と混ぜ、ふやかすとちょうど味噌のようにどろりとした状態になる。

そこへにんにく、しょうが、おろしたまねぎ、3cm程度の長さに切ったわけぎ等を混ぜ込んで、味付け。
本当はあみの塩辛やいりこだしとか魚醤等を入れるのだが、ここは醤油やナンプラー、オイスターソースなどで代用。
最後に軽く絞った大根の千切りを入れたら、塩で味の濃さを調整。
この唐辛子の素の混ぜ込みは素手でやるのが本来の姿。
その人の手の味がつくという。
本人の手についた菌が発酵に影響するのかしらん、などと思いつつも、翌日手から臭いと色が抜けなくなるので手袋着用。

味が決まったら、漬け込み。
塩漬けにした葉の一枚一枚に薬味を挟み込んで、最後に丸くまとめたら厚手のビニール袋に入れる。
空気を抜いて縛ったら、もう一枚のビニールの中に入れ、二重にして出来上がり。
ここでも、手袋着用。

で、同じように2株4等分全てを漬け込むとこれが8個ほどできる。
あとは、漬物用の樽などに入れて涼しいところにおいておくと、1週間ほどで食べごろである。
気温が高い日が続くと3日くらいでももうビニールがパンパンに膨らんでいたりする。
発酵している証拠である。
時々破裂するほどの勢いで膨らんでくることがあるが、これはたいてい腐ってしまっている。
これはだいたいの場合漬け込む際に手を良く洗わなかった証拠であるが。

てなわけで、1週間ほど経った日曜日、様子を見るとややビニールが膨らんできていたので、ひとつ開けて食べてみた。
浅漬けでもうちょっとというところだったが、まぁまぁのデキであった。

あと1週間もすればキムチらしいさわやかな酸味に出来上がるだろう。
ちなみに、辛いものの苦手なはずのヨメがなんだかんだ言って食べていたのは、きっと隣で手伝わされた分、ちょっとおいしく感じているからに違いない。

ところで、こんなに漬けてしまって、食べ切れるんだろうか。
それが心配である。


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18 November

季節のお楽しみ

11月16日はボジョレー・ヌーボーの解禁日である。

ここ数年手に入りやすくなったこともあって、解禁日に飲むのが習慣になっている。

しかし、すっかりこの時期の季節のイベントである。
コンビニで予約するものといえば、クリスマスのチキンやケーキ、年賀状、節分の恵方巻き等と並んでボジョレー・ヌーボーである。

自分がボジョレー・ヌーボーを知ったのは20年ほど前。
若者向けの雑誌でフレンチのお店の作法などを特集した企画の中に、通ぶって見栄を張るためのうんちくとして紹介されていたのが初めてである。
確かに、当時は「ヌーボー、ある?」なんて聞ければかなり通で、かっこよかったことであろう。

しかし今やコンビニで山のように並べられている時代である。
いや、年明けのコンビニでレジの脇の半額ワゴンで売られていたりするほどの扱いである。
ボジョレー・ヌーボーを待ちきれない向きにはイタリアワインの新酒、ヴィノ・ノヴェッロが11月6日解禁しました、なんて看板まで出ている始末。
・・・隔世の感がある。

さて、今年も例年通り馴染みの酒屋でボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーを購入。
ボジョレー・ヴィラージュ
ポール・ボーデ・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー2006である。
輸入元はモトックス
予約をしていなかったのだが、予約扱いの300円引きで売ってもらった。おばちゃん、いつもありがとう。

味の方はといえば、正直、あまり去年の味をはっきり覚えているわけではないが、去年より今年のほうが飲みやすくてなかなかおいしいのではないかと感じた。

さて、別の酒屋ものぞいてみたら、ロゼのボジョレー・ヌーボーが売られている。
最近ロゼに人気が集まっていると聞いていたが、ここもロゼか、とちょっと驚いた。
フランスにはワインに関する厳しい法律があって、ボジョレー・ヌーボーは赤しか認められていないのではないかと思って調べてみたら、ロゼもOKらしい。
これははじめて知った。

今年飲んだのはこれ、なかなかうまかった。
ボジョレー・ロゼ・ヌーボー
キュベ・エマニュエル ボジョレー・ロゼ・ヌーボー2006
輸入元は巴工業という、なんだかワインに似つかわしくない名前の会社。

そういうわけで、白のボジョレー・ヌーボーというのは法律上存在しないことになっている。
もちろん、ボジョレーのワイン生産者が白のワインを造れば、事実上はボジョレー・ヌーボーの白になるわけだが、ボジョレー・ヌーボーとして売ることができないのである。

で、店頭で白のヌーボーとして売られているのはマコン・ヌーボーなのだが、大半の消費者は「ボジョレー・ヌーボーの白」程度の認識で買っていくのがちょっと悲しい。

ボジョレーもマコンもワインというかブドウの生産地の地名で、隣り合った二つの村、といったところらしいが、ことヌーボーに関しては赤白住み分けているということのようだ。

ついでにマコン・ヌーボーは逆に白しか認められていないのかと思って調べてみると、こちらも白だけでなくロゼもOKらしい。

今年買ったのはこれ。
マコン・ヴィラージュ・ヌーボー
ピエール・アンドレ・マコン・ヴィラージュ・ヌーボー2006
輸入元はキリン
ま、どこでも買える酒である。
ちなみに、まだ飲んでいない。

というのも、解禁日に豚しゃぶをつまみにヨメと一緒にカパカパと赤・ロゼを空けてしまったらすっかり酔っ払ってしまったのである。
美味しんぼに載っていた「下味付きの豚しゃぶ」をまねてみたら、その美味いこと。
ついついお酒も進んでしまい、小一時間で空けてしまったのが効いたらしい。

ちなみに翌日は会社をプチ遅刻。
大失態である。
トホホ。

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14 November

がんばれコンビニ店員

いうまでもなく朝は弱いほうである。

理想は、夜も開けきらぬうちから起き出して、じっくり朝湯に使ってさわやかに目覚めたい。
朝食の支度は手早く、しかしメニューはそれなりに手をかけたものを。
和食でも洋食でもたっぷり食べて、一日の始まりに備える。
食後はコーヒーなど飲みながら、メールのチェックと朝のニュースのチェックくらいは済ませたい。
さらに欲張るなら、腸が動き出してから、お手洗いでのんびり新聞を読んだりして。

しかし、そんな夢がかなうことはありえない。
前々日に徹夜でもして、前日は夕方6時くらいに寝入ってしまい、たまたま朝4時くらいに目が覚めてしまいました、なんていうときは別だが。

いつだって基本的に起きるのはぎりぎり。
さっと顔を洗って、着替えたらすぐ家を出る。
この間わずか10分程度である。

特に冬場は体が冷え切っていて起きるに起きられない。
寝相がよくないので毛布も掛け布団も朝になるとどこかに行ってしまっているからだ。
その上、「あと5分だけ」の二度寝の心地よいことときたら、母体にいる胎児の気持ちがわかるほどである。

そんなわけで、朝は忙しい。
それでも、朝食はなるべく欠かさないようにしている。
前日に買ったパンなどを持って家を出ることもあるが、基本的には通勤途上で朝食調達となる。
公共交通機関で通勤する日は、駅のマクドで朝マックというのも楽しみの一つ。
(このマクドとマックの地方性についてはいつか論じてみたいテーマである)

が、たいていの場合車通勤なので、朝食購入場所はおのずと道中のコンビニに限られてくる。
朝の混雑を計算に入れて約40分の通勤ルート上には全部で7軒のコンビニがある。
左側には2軒のセブンイレブン、1軒のポプラ、SHOP99が、右側にそれぞれ1軒のローソン、セブンイレブン、ミニストップがある。
このうちよく利用するのはセブンイレブン2軒で、いずれも左側の店だ。

通勤ルート上で左側に位置するコンビニは重要である。
少しでも時間的ロスを排除したい朝は、駐車場の出入りについても右折がない分大きな時間短縮につながる。
通勤時間帯の右折だけになおさら効果が大きい。

また、極力駐車場が大きいコンビニであることがスムーズな出入りを助ける。
そういう点ではポプラはちょっと入りにくいのでほとんど利用しないわけだ。

実際、集客効果に大きな違いがあるとみえて、上記のセブンイレブンのうち2軒で駐車場拡大が行われた実績がある。
1軒は100mほど離れたスーパー跡地に引っ越し、もう1軒は隣の土地を取得し店舗を建設、もともと店舗のあった土地を駐車場にした。
セブンイレブンはどうやら会社として駐車場の拡大を推進しているようで、近隣のセブンイレブンでも数十m離れたところに駐車場の広い店舗を新設して引っ越した例が2〜3軒見られるし、新規オープンの店はたいていの場合駐車場も大きい。
逆に駐車場がなかったり小さかったりする店舗は逆に閉店してしまった例が目につく。

さて、そんなセブンイレブンが、この10月末から11月にかけ、上記以外にさらに2軒、通勤ルート沿いにオープンした。
一方は左側、もう一方は残念ながら右側とはいえ利用しやすいポジションにあるため、自分の通勤パターンを変えかねないこの2軒のオープンには大変期待したものである。
ところが、オープン後試しに1〜2回は寄ってみたのだが、その後結局いつも利用してきた既存のセブンイレブンに落ち着いている。

その理由は、レジのスピードである。
朝の忙しい時間には、少しでも買い物時間を短縮したい。
たとえ自分が何を買うか迷っている時間が長くても、レジのスピードは速くあって欲しいのが人情というものである。

商品のひとつひとつを手にとってはバーコードを探す。
持ち替えてから初めてバーコードリーダーをあて、ピッ。
終わった商品を置き、次の商品のバーコードを探す。
一通りのバーコードを読み取らせたら総額を読み上げる。
客が現金を出すのを待って、お釣りの受け渡し。
おもむろにレジ袋をごそごそと探し、広げたところでからやっと商品を袋詰め。
ここで初めて弁当に気づいて、「あたためますか?」

ここは、客が「ふざけるな、このやろう」と言うべきところである。
こんなペースでやられては、あっという間に店内長蛇の列である。

慣れた店員はそんなモタモタしない。
レジかごの中からすばやく「あたためが必要なもの」を選び出し、客の意思を確認したらすぐにあたため始める。
複数あれば、複数のレンジをセットし、時間短縮に余念がない。
すぐにレジ袋を広げ、商品のバーコードを片手で素早く探し、次々読み取りながら袋詰め。
総額を読み上げたころにはちょうどレンジが「ピー」と鳴る。
素早くレンジから商品を引き上げてきたら、おつりをやり取り。
「いってらっしゃいませ」の一言の気遣いが憎い。

新規オープンの店舗は、まだそこまで到達していない。
オーナー夫妻と思しきおじさん・おばさんもまだどこかぎこちない。
朝の早い時間だけのパートさんらしき人も当然不慣れである。
今後、ぜひがんばっていただきたいところだ。
もう1〜2ヶ月様子を見てからが本当の勝負だろう。

もちろん、既存店でも高校生バイト店員などのマイペースぶりにいらいらさせられることがある。
普段コンビニを利用する客の立場でレジの業務を眺めていれば、レジ業務にスピードが不可欠なのはわかりそうなものだが、店員の立場になってしまうとなかなかそこまでには至らないようである。
こちらも日本の将来のためにがんばってもらわなくてはならない。

ちなみに、SHOP99になかなか足が向かないのも、雑誌を販売していないことや、メニューのバリエーションが少ないことも一因だが、やはりスピードが最大要因である。

ちょうど立ち寄る時間には店員が一人しかいないため、陳列業務をやっていたりする。
わざわざレジに呼んで、会計を済ませなければならない。
(さらに悪いことに、この時間に限ってこれまたレジ打ちの遅いおばさんがいつも店番をしているのだ)
で、あたためはセルフサービスなので、全てが終わってからレンジの前でしばらく待たされることになるのも印象がよくない。

そうはいっても価格は魅力だ。
ほぼ同様の買い物をするならセブンイレブンの7割くらいの価格に収まる。
懐が涼しいときにはやはり頼りになるので、時々は利用させてもらっている。
これでスピードの改善が図られるだけでずいぶんとよくなるはずなので、こちらもがんばってもらいたいところ。

ま、そんなことより早起きできるよう自分ががんばることが一番大事かもしれないが。

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12 November

不細工な女子高生

土曜のお昼のヨメとのランチ。
その日は「はなまるうどん」であった。

店に入るとすぐに行列の最後尾。
仕方なく並ぶが、店内は満席で、なかなか前に進まない。

と、そこで目にしたものに衝撃を受けた。

店に入ってすぐの4人席テーブルに、食事はとっくに終わったと思しき女子高生が2人陣取っている。
店内満席で食器も片付けられてしまっているのに、ずうずうしくふてぶてしく、堂々と駄弁っている。
わが世の春を謳歌し、他人の迷惑なんて顧みない、一昔前で言えば「オバタリアン」予備軍の困った女子高生である。

向こう向きに座っている子は何をしているのかよくわからないが、こちらに向いている子は大きな鏡を持って人前で化粧直しをしている。
どう考えても上品とはいえない行動である。

しかし、衝撃を受けたのはその行動自体に、ではない。
こちらを向いて化粧直しをしている子の顔に、なのである。
その子の顔が、あまりにもステレオタイプの不細工顔なのだ。
そう、マンガに出てくるブスキャラそのものの顔なのだ。

下手な絵で申し訳ないが、こんな顔である。
こんな感じ
そもそも、マンガのブスキャラはこれでもかというほどデフォルメされたブスである。
このキャラクターはブスですという記号だからもっともである。
そんな人間は現実にいるはずがない。

・・・が、いたのである。

ここで断っておくが、この記事は人を容姿で判断しようとか、この不細工な女子高生を馬鹿にして笑おうとか、そういうことではない。
マンガに出てくるブスキャラそのものの女子高生が現実に存在することへの可笑しさを伝えたいだけであり、それ以上でもそれ以下でもない。
あまりにもその姿がマンガから出てきたそのままなので、むしろ感動したのである。
どうか、誤解のないようご理解いただきたい。

だいたい女子高生くらいの年頃といえばホルモンのバランスも崩れやすいのでにきびだらけのあばた面だったり、なんだかくびれのない、全体的に丸太のような体型でも仕方がない。
むしろそれは一過性のもので、大人になればきれいになってくるというものだ。

その彼女はそういう意味では女子高生らしい、あばた面で親指みたいな形の顔をした、やや太目の子であった。
体型のせいか、髪型もショートボブというよりおかっぱという印象になってしまっている。

なんとなく下品な印象の口元は、唇が厚めで半開きだからか。
歯並びの悪さがそれを引き立てる。

鼻の形がまたすごい。
キン肉マンの鼻とでも言おうか、まん丸くて大きな鼻の穴が正面からでもよく見える。
ご丁寧に鼻の脇には大きなほくろまである。

その彼女がおしゃべりをしながら熱心に鏡を見てマスカラをつけている。
一生懸命、本人はかわいくしようと努力しているのだが、明らかに無駄な努力、むしろ逆効果なのが見ていてたまらく切ない。

もともと目は大きい。
しかしそこにアイラインを引き、さらにまつ毛をこてこてに太らせている。
すっかりオバケである。
かわいそうに、目は大きいのにほとんど白目であるがために、やけにギョロギョロと光っているように見える。

眉毛はない。
そのうち眉毛にまでマスカラをつけ始めた。
この間違った使用法にはもう、笑いをこらえきれない。

見ないようにしようと思ってもあまりにもおかしいのでつい見つめてしまう。
気の毒なのは事実なのだが、可笑しくてしょうがない。
あまりくすくす笑うのでヨメに肘でつつかれたが、止められるものではない。

そうこうしているうちに、ちょうど注文の列も動き出したので、不細工な娘を正面からじっくり見ることができなくなってしまった。っていうか、見るなよ、自分。

ほぼ同じタイミングで店員がしびれを切らして、店内混雑どこ吹く風の傍若無人の二人を追い出しにきた。
しぶしぶ従う二人。
失礼しちゃうわね、といわんばかりの半笑いの表情で大きな鏡をかばんにしまう彼女の姿は、自分の美貌に自信を持った高飛車な女性のそれであった。
そう、マンガのブスキャラにありがちなリアクションだ。

この行動で自分はすっかりトドメをさされてしまった。
もう、涙が出るくらい可笑しい。

品位のない行動をとるような人間は、見た目も美しくならないのだとかなんとかありがちなまとめをするつもりは全くない。
しかし、行動も品位がなくて顔も文句ないほどのブス顔、なんてのは、なかなか見つかるものじゃない。
さらにルックスは完璧、カメラを持っていれば写真を撮って、全日本ブスコンテストにでも推薦したい、そんな気持ちにさせられるインパクトのある、あれほどの子はもう出会えないんじゃないかと感じたほどだ。

彼女が出て行った後も、心はすっかり彼女に支配されてしまい、結局帰りのバスに乗っているときも、すっかりその余韻にひたってしまった。
もちろん、その陶酔にも似た感情にひたりながらすするざるうどんもそれはそれで格別だった。
もう、なんだか味がわからなかったけど。

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