Complete text -- "悲しい別れ"

08 February

悲しい別れ

初期のこのブログ
「愛すべき肉屋は常に頼もしく輝く」
http://blog.bikuyama.com/index.php?blogid=2076&archive=2005-11-4
でも紹介した、「肉のハナマサ」に関して衝撃的なニュースが飛び込んできた。

肉のハナマサ店舗半減…中国産食品買い控えの影響受け
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/retail/120891/

一部を引用すると、こうである。
「首都圏で102店舗を展開する業務用スーパー「肉のハナマサ」を運営するハナマサ(東京・港区)は6日、直営店の約半数の47店舗を今月12日にも閉鎖することを明らかにした。同社はここ数年、東京都心から郊外や他県への出店攻勢を積極化。しかし、中国産食品へのバッシングや原材料費の高騰などで、新規店舗が黒字化するまで「育成していられる状況ではなくなった」(小野博社長)と判断。赤字店舗を一気に閉鎖し、経営資源を優良店舗に集中することにしたという。
 「肉のハナマサ」の94店舗は直営で、8店舗がフランチャイズ店。今回、直営店で、この数年に新規出店した店を主体に閉鎖する。」

実は、我が家の最寄のハナマサ店舗は勢いがあったのは最初の1年位だけだった。
その後、営業時間を短縮してみたり、品揃えを変更したりして、なんとなくすでに閉店を思わせるいやな雰囲気だった。
近所には深夜営業のスーパーが複数あり、いくらハナマサといえど対抗できないほど価格競争が激化しているエリアなのだ。

確かに、自分も訪問頻度が落ちたのは事実だ。
愛飲していたジャスミン茶ペットボトルを買いに行く以外はほとんど行かなくなっていた。
やはり、ハナマサで安く大量に買うメリットがあまりないからだろう。なにせ、近所のスーパーがハナマサ並の価格で小口売りをしているのだ。

しかし、思い入れのあるチェーンなのでこのニュースは少々ショッキングだった。会社の帰りに店をのぞきに行ったところ、もうすでに撤収の準備作業中で店は閑散としはじめていた。
店内には12日を以って閉店する旨と閉店後の最寄の店舗を紹介するの貼り紙と、8日から在庫一掃半額セールをする旨が書かれた貼り紙があった。
これがお別れの手紙
すっかり何もなくなり、肉のあった棚だけが煌々と蛍光灯に照らされて並ぶ中で、ただでさえ安い400円台から1000円未満位のワインがさらに半額で投売りされていた。

いつもそばにあって当たり前と思っていたものが失われる悲しさは、失ってみてはじめてわかるもの。
自分の場合、それが失恋や近親者の死じゃなくて、キロ単位売りの肉屋だってところは問題かもしれないが。

00:00:00 | victor | | TrackBacks
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