Complete text -- "シーズンインの前に"

10 February

シーズンインの前に

最近迷惑なのが、ネットや携帯の1行ニュースやヘッドラインだ。

「岡田監督、ナインにゲキ」
「岡田監督、アジア選手権に言及」
「岡田監督、重圧はねのけ劇勝」
「岡田監督、海外組を招集へ」
「岡田監督、中田怖くない」
「岡田監督、宜野座でキャンプ入り」
「岡田監督、雪の中室内練習」

阪神の話なのかサッカー日本代表の話なのか区別がつかないのだ。
明らかに違和感があるおかしな見出しでも、スポーツ紙の場合は何の報道をしているかわからないから一応目を通す。が、読んでみたらサッカー日本代表の話だったりする。

岡田ジャパンといわれればまぁ、星野監督はまだ元気だからありえないだろうし、岡ちゃんと書いてあればまずはサッカーの話題だ。
逆に、「ワシ」という一人称や「〜や!」なんて語尾がついていればほぼ阪神の話題。
しかし今までこんな気遣いは無用だったので、苦労している。
オシムが倒れたせいで、えらい迷惑である。

で、2月になると、ヨメが毎日キャンプ中継を観るようになる。
家に帰ると、居間のテレビはスカイAのキャンプリポートが垂れ流しになっている。
淡々とブルペンや打撃練習、守備練習の様子が映し出されているだけの番組である。
別に手に汗握るわけでもないし、応援する対象でさえない。
新井が一塁の練習をしているだとか、今岡がスタンドに放り込むだとか、藤川がピッチャーを立たせて投球練習をしているだとか言った風景が流れているだけである。

それを、ヨメは淡々と、しかし夢中で見ている。

あまりつまらないので、打撃練習シーンではテレビの音声を絞り、CDをかけることにした。
ジェームス・ラストの「Vibrations」である。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00020HAU6
知らない方はここで9.Vibrationsが試聴できるので聞いてみてもらえばわかるが、“プロ野球ニュース”の“今日のホームラン”のBGMで有名な曲である。
これを聞きながら打撃練習を見ると、なぜかどんな凡打もホームランに見え、シーズン中の、あの手に汗握る雰囲気がよみがえる。
いや、べつにそんな無理をしてまで観る必要はないのだが。

ともあれ、また球場に足を運びたくなる今日この頃である。

00:00:00 | victor | | TrackBacks
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