Complete text -- "WBC優勝おめでとう"

22 March

WBC優勝おめでとう

いろいろとWBCについて書いてきたが、結局キューバを破り王ジャパンが世界一。

もう、ニュースはもちろん、あちこちのブログや日記サイトもこの話題でもちきり。
試合終了直後にテンションの高いまま更新したと思しき記事もいくつか目にした。
祝日の昼間に生中継されたというのもよかったのだろう。
TV局も高視聴率に大喜びである。

ただ、なんだかすっきりしない。
やったー、すごいぞ!と手放しで喜べない後味の悪さが残った。
それは例のヘボ審判騒動であり、トーナメントのシステムでもある。

しかし、何よりも国別最強チームが編成されなかったのではないかという疑念だろう。
プロのないキューバだけは間違いなく最強チームだったろう。
たしかに強かったし。

でも、そのほかの国はどうだろうか。
メジャーリーガーのトップ選手のうち、どれだけ参加したというのだろう。
チームとの契約を重んじるのもビジネスの世界では正しいことだ。
また、WBCで万が一怪我をしたときの補償もはっきりしないので不参加を決めたというのもわかる。

でも、「来られる人だけ来て下さい」なんて、学生のクラスコンパじゃないんだから。
やっぱり国を代表して戦うことの重みを感じて参加して欲しいものだ。

出場辞退続出の一方で、出場してくれたメジャーの選手の活躍はすばらしかった。
やっぱりメジャーリーガーはたいしたものである。
今回のイチロー・大塚の活躍ぶりにはメジャーのすごさを思い知らされた。
また、これでもしW松井や井口も帯同していたなら、もっとすごいことになっただろうなという想像をかきたてられた。
実に惜しい。

ところで、今回日本が優勝したおかげで一番ほっとしているのは松井秀喜あたりではないか。
これで負けでもしていたら、彼が参加しなかったことへの風当たりは相当強くなっただろう。
井口なんて、辞退したこと自体忘れられているが。

もちろん、その陰には召集の声さえかからなかった日本人メジャーリーガーも結構いる。
彼らはメジャーといえども日本のプロ野球のトップクラスよりはやや落ちるという評価だったということだろう。
松井稼頭央とか田口壮は今回の結果をどう思ったのだろうか。
タイガース出身では藪恵壹もいたなぁ。今やマイナーだけど。

不参加といえば、世界一優秀な審判といえるメジャーの審判団が不参加だったというのもがっくりである。
おかげであのヘボ審判騒動である。

何度も言うが、こんな様子では次回があるのかどうか本当に心配である。
他のスポーツのように、アマチュアの上にプロがあり、プロもアマチュアもひとつのコミッションがまとめているというなら簡単である。
しかし、野球は違う。
アマチュアの上にプロがあるのではなく、アマとプロが並立している。
アマとプロの引き抜き合戦みたいなことまで起きる。
結局野球が五輪から外されたのも、このシステムに起因する部分が大きいのではないかと思う。

そういう意味では野球にはワールドカップよりもチャンピオンリーグ的な、「真・ワールドシリーズ」として世界各国のチャンピオンチームを集めて世界一を決めた方がすっきりするんだろうか。

多分やってもコケるような気がしてならないが。

00:00:00 | victor | | TrackBacks
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